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2008.02.25 Monday  | - | - | - | 

日本破滅への道:履修漏れ問題

 今朝学校に行くと、職員室の自分の机上に「第3学年保護者各位」と宛名を打った学校からの手紙が用意されていた。タイトルを見ると、「履修漏れの問題についてのお詫び」であった。我が校も・・・。履修漏れがあったのは、新聞に大々的に取り上げられていた「世界史・地理」のようないわゆる主要科目ではなかったのだが、それにしても教育の場においてあるまじき由々しき問題である。
 この履修漏れという不祥事が露呈した学校数の多さはどうか。10月31日付の毎日新聞によると、履修漏れが発覚した学校は公私立合わせて461校に上るという。単位不足の生徒は約7万2000人。大きな問題であるにもかかわらず、これだけの学校が摘発されると「みんなやってるだろ」という雰囲気になってしまうのがまた大問題であると思う。そのうちの一校が我が校とは、実に恥ずかしい。そして私自身は他教科の担当とはいえ、この事実に今まで全く通じていなかったことに関して自責の念に駆られる。

 それにしても、全国で未履修が目立った「世界史」は、世界を知る、または世界の中の日本を知る上で極めて重要な科目であり、「地理」は自国のことを知り、郷土愛を育むために必要不可欠な科目である。そもそも、高校3年間で、「世界史・地理」か「日本史・地理」のどちらかの組み合わせを選べばよいとする現行の学習指導要領がおかしい。中には日本の国史を高校の3年間で一度も履修しない生徒がいるわけだ。もともと社会科の学習指導要領に問題がある上に、さらなる未履修問題。歴史を知らない若者が増えるのも無理はない。(もっとも、自虐的な歴史観の日本史だとしたら教えれば教えるほどマイナスかもしれないが・・・。)
 かつて占領下の日本において、GHQが我が国の伝統的教育思想を破壊し、日本人の精神を解体するために出した指令があった。1945年12月31日に発令された

「修身、日本歴史、及ビ地理停止ニ関スル件」

である。これは「極端な軍国主義、国家主義の禁止」、「神道への政府の関与の禁止」、「軍国主義教諭の審査と教職追放」と並んで四大指令として発令されたものだ。これが、日本人の精神的武装解除を狙ったものであり、愛国心を消し去る目的であったことは自明である。西鋭夫氏によると、マッカーサーがこの指令を出すに至ったきっかけは、同年12月13日に発せられたダイクCIE(民間情報教育局)局長からの「日本教科書」勧告による。その内容は、

 「修身、日本史、地理の教科書は文部省によって作成されました。詳細に検閲した結果、非常に有害であることが判明しましたので、直ちに使用停止されるべきであります。全国で使用されている教科書百七十三冊のうち有害なものは、五十冊を数えました。・・・・文部省とCIEは、一九四六年四月一日に始まる新学期のため、過渡的な教科書を準備中であります。」(西鋭夫著:「國破れてマッカーサー」中公文庫より)

というものだ。
 現在の日本の学校教育課程には、当然「修身」はない。そして、高校における「日本史」は選択制、極めつけに地理の未履修。かつて占領軍に牙を抜かれた我が国は、未だにその呪縛から解き放たれることなく、今日自らの手で破滅への道を選び、進んでいる。
 
 我が一年生の今日の特活は学年集会であった。校長から「履修漏れ」の件についての話。集会終了後、体育館から教室に戻る際に、出口に教員が一列に並び、関門通過方式で頭髪服装検査を実施。「ルールを守れ」と訴える検査に説得力がなかったことは言うまでもない。




國破れてマッカーサー
國破れてマッカーサー
西 鋭夫



2006.11.01 Wednesday 02:42 | comments(0) | trackbacks(0) | 憂國・教育 | 

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2008.02.25 Monday 02:42 | - | - | - |